こんにちは、たねむら不動産です。
暑いですね。夏です。夏の困りごとといえば…?
そう、草刈り。
いなべ市という地域柄、当方には地主様から「親から継いだ農地があるけれど、誰も耕していなくて…」「草刈りばかりで大変、何かいい活用法はない?」 というご相談を本当によくいただきます。
いわゆる「遊休農地」ですが、実はそのままにしておくのも、別の形にするのも、それぞれに知っておくべきポイントがあります。
今回は、地主様が後悔しないためのメリット・デメリットと、最近増えているリアルなご相談事例をお届けします。
「とりあえず、現状維持で」という選択肢です。
- メリット
- 固定資産税(農地評価)が圧倒的に安い。
- 初期費用や手続きの手間が一切かからない。
- デメリット
- 毎年の草刈りや管理の手間、または業者への委託費用がかかる。
- 放置すると「特定遊休農地」に指定され、税金が上がるリスクがある。
- ご近所への害虫・猿やその他獣等のトラブル原因になりやすい。
2.「宅地」などに転用して活用・売却する場合
「いっそ農地をやめて、家を建てられるようにしよう」という選択肢です。
- メリット
- 家を建てたい人に売却したり、自分で賃貸住宅を建てて収入を得たりできる。
- 資産価値が上がり、買い手が見つかりやすくなる。
- デメリット
- 農地転用(農業委員会への申請)の手続きに時間と費用がかかる。
- 宅地になると固定資産税が大きく上がるため、買い手や用途が決まらないと負担が増す。
- すべての農地が転用できるわけではない(法律の規制があります)。
【補足】売れるか分からないのに、先にお金を払って「宅地」にする必要はありません
「宅地にするのって、手続きもややこしそうだし、先にお金がかかるんでしょ?」と思われるかもしれません。でも、ご安心ください。
実際の売買では、「農地のままで売り出して、買い手が見つかってから、一緒に宅地に変える手続き(5条許可申請)をする」という方法が一般的です。
- 手続きにかかる費用も、基本的には新しく土地を買う側(買主様)が負担することが多いです。
- つまり、地主様が「売れるかどうか分からないのに、先に出費だけする」というリスクは原則ありません。買い手が見つかった段階で、私たち不動産屋が間に入ってスムーズに手続きを進めますので、どうぞ安心してください(^^)/
3. 最近増えている「太陽光発電」への勧誘と、知っておきたい現実
農地の活用を考えていると、どこからか聞きつけたのか「太陽光パネルを敷きませんか?」という業者の訪問やDMが急増することがあります。
当方にも「知らない業者から何度も連絡が来て不安…」というご相談が日々寄せられています。太陽光は一見、手軽な土地活用に見えます。
しかし、地域の不動産屋としては、地主様には以下の「事実」もぜひ知っておいていただきたいのです。
- 最近ニュースで見かけるトラブル
- 全国的に、太陽光施設のパワーコンディショナ(電気設備)などの火災や、大雨による斜面の崩落リスクが報道されるようになりました。
- 地域の「未来」への影響
- 集落の中にポツンと大きな太陽光パネルが一面に広がると、景観が大きく変わります。
- お子さんやお孫さんが「将来、この集落に戻ってきて家を建てよう」と思っても、周りがパネルだらけだと敬遠されてしまい、結果的に地域の過疎化(廃村化)を早めてしまう…という悲しいケースを、私たちも実際に目にしてきました。
土地を活用して目先の利益を得ることも大切ですが、それによって「大切な地元の未来」や「ご近所との関係」が変わってしまうリスクも、一度立ち止まって考えてみる必要があります。
※勿論、太陽光や蓄電池等が絶対にダメだという話ではありません。
事実は事実として知っていただく必要があると考え、敢えて書かせていただきました。
(実際ご近所トラブルに発展してしまったという話も耳にすることがありますので…)
4. 地元の不動産屋だからこそできること
農地の活用は、一筋縄ではいきません。
「見知らぬ業者に迫られて困っている」
「とにかく草刈りから解放されたい」
「転用できる土地なのか調べてほしい」
どんな小さなお悩みでも構いません。
私たちはこの街にずっと残る不動産屋だからこそ、5年後、10年後にお客様が「あの時、この選択をして良かった」と思える一歩を一緒に考えます。
まずは雑談がてら、お気軽にお茶を飲みに来てくださいね(*^^)v
5. さいごに〜実体験と蛇足〜
筆者は都会とまではいかないけれど、周りに田畑のない地域で育ち、40年生きてきました。
「土いじり」といえば、買ってきた清潔?な土で、当然ながらプランターの中。
畑の草むしり問題。完全に舐めてました。
なにを育てているのか、作物は一体どこにあるのか。
ちょっと放置しただけで、マジでとんでもないことになるんですね…( ˘ω˘)
春には喜び勇んで畑ライフを始めた筆者ですが、「雨も続いてるしなあ」「今日は暑いし」なーんてちょっと放置してしまった結果、これじゃあさすがの猿も来ないだろ笑 みたいになってしまいました。
わたしの茄子はどこですか…
畑に憧れて、やりたいと思って始めた私ですらこれなので、
遊休農地をお持ちの方々は、本当にお困りなのだろうと拝察します。
地主様は皆さんどういうわけか「こんな田舎の土地、一般の人相手に売れないだろう」と仰ります。
ですが実際は、津波等の災害リスクなどを考えて、この“ちょっと高いところにある”いなべ市への移住をお考えの方は本当に沢山いらっしゃるのです。
海抜0メートル地帯にお住まいの方などで、「とりあえず土地だけでも確保したい」という相談は、私の実際の友人知人からでも、結構挙がるものです。(なんなら自分自身も移住しようかと真剣に考えています)
まずは、先程にも書きました通り涼みがてら雑談しにいらして下さいね。
梅雨開けももうそろそろですね。本格的な夏がきます。
みなさま、充分な熱中症対策をして楽しい夏をお過ごしください(^^)/
たねむら不動産
寺本