藤原岳の…すばらしいロケーション…!
目次
1.華やかなランキングの裏にある、私たちのリアルな悩み
いなべ市って、よく巷の「住みたい街ランキング」の上位に載っていますよね。
移住者の方々から「レトロとお洒落が共存している街」「自然豊かで住みやすそう!」と大絶賛されている我らがいなべ。
古民家カフェができたり、素敵な新築が建ったりと、外から見るとすごく活気があるように見えますよね。
外からそう見えるだけでなく、実際古民家をイイ感じにリノベしたカフェですとか、美味しいコーヒー屋さん、パン屋さんと、確かに活気があるのです。
新しいお店だけでなく、昔からの食堂さんや喫茶店さんも活気があります。美味しいランチを食べられるお店が沢山あります。
筆者も陰ながら、それらをしょっちゅう利用させていただいております。
だがしかし。いなべ市は広いのである…( ˘ω˘ )
地域に根ざして不動産屋をやっている私たちが見ている景色は、ちょっと違います。
実情は、広大な田畑や、引き継ぎ手のいない空き家・古家を「どうしよう…」と持て余している地元の地主さんや親御さんが大勢いらっしゃる。そんな地域でもあります(^^;)
当方・たねむら不動産には、大きく分けて「2つの切実なお悩み」が毎日のように寄せられているのです。
※いなべを強調した書き方ですが、これはこの地域に限らず、大抵の地域に当てはまることと思います。よろしければ、どなた様もご一読ください。
悩みその①【子ども世代(ミドル層)】
「実家を売りたい。でも、ご近所さんの目が気になって動けない…」
親御さんが施設に入所されたり、亡くなられたりして、空き家になった実家。
「もう誰も住まないし、管理も大変だから手放したい」と考えるのは当然のことです。
でも、いざ売りに出そうとすると、ブレーキがかかってしまう方が本当に多いのです。
「”あそこのお家、先祖代々の土地を売っちゃうのね”って後ろ指を指されるんじゃないか」
「”経済的に困っているのかしら”なんて、噂されたら嫌だな…」
特に昔からのご近所付き合いが濃い地域では、世間体を気にして、何年も空き家のまま維持・放置されているケースは、実は沢山あります。
悩みその②【親世代(シニア層)】
「子どもに負担をかけたくない!自分が元気なうちに処分しなきゃ」
一方で、実家に暮らす親御さんたちも、胸の奥で焦りや申し訳なさを抱えていらっしゃいます。
「自分が死んだあと、この広い家や田畑を子どもが相続したら絶対大変なことになる」
「遠方に住んでいる子どもに、草むしりや家の維持費の負担をかけたくない…」
そんな健気な親心から、「私が元気なうちに、何とか早く売却してスッキリさせないと!」と、ひとりで必死に売却を急ごうとされるシニア世代の方も、実は沢山いらっしゃるのです。
親心と、子どもの世間体。どちらの気持ちも痛いほど分かるからこそ……
子どもは親や実家を想い、親は子供の将来を想う。
お互いを思い合っているからこそ、どちらもそれぞれひとりで抱え込んでしまって、実家の片付けや売却が一歩も前に進まなくなってしまうんですよね。
しかし。不動産屋さんとして、声を大にして言いたいことがあります。
「みなさん、真面目過ぎて自分でハードルを上げすぎです!(・∀・;)」
もっと肩の力を抜いて、楽に実家を整理する方法は沢山あります。
まずは、皆様が一番最初に躓く「かたづけ」のウソ・ホントからお話したいと思います。
2.不動産屋になって私が一番驚いたこと:荷物は本当にそのままでいい!
片付けは強制ではない
「実家を売るなら、モデルハウスみたいにピカピカに片付けなくちゃダメなんだ…」と思い込んでいませんか?
結論から言いますと、残置物(家具や生活用品)がてんこ盛りのまま売りに出すケースは沢山あります。(本当に、めっちゃあります。)
章のタイトルにも挙げたように、これは筆者がこの業界に入って、リアルに一番驚いたことでもあります。
え、だってだって、賃貸の明け渡しは空っぽにしないとダメじゃん。売却もそうじゃないの?!と。(本当にそう思ってました)
買い手は「荷物」を気にしていないかも。
中古物件や築古の空き家などを探している方(特に移住者や、自身の手で古民家再生をしたい人など)は、建物のポテンシャルや立地、土地の広さで選ぶ傾向にあります。前の住人の荷物がどれだけ残っていても、正直あんまり気にしない人が多い印象です。
むしろ、現代では手に入らないような、年季の入った家具などをそのまま使いたいという方もいらっしゃいます。本当に色々なケースがあります。
もちろん、我々不動産屋も全く気にしていません。「片づけを頼むとしたらどこの業者がいいかな。費用は大体このくらいかな」ということを思い浮かべるだけですので、恥ずかしがらなくて大丈夫です。問題ありません。
実際残置物あるまま内見→購入に至るケースとしては、例えば
①残置物ごと売っちゃう(買主さんで好きにしてもらう)
②売れることが決まってから、引渡までに売主側の負担で、プロの業者に頼んで片付ける
という契約の流れになることが一般的です。比較すると②の方が多いかな?という印象ではあります。
中にはもちろん、これらを知った上で、やっぱりご自身で片付けを頑張るという方もいらっしゃいます。
一旦それぞれ見積をしてみて、それからどうするか考えれば大丈夫です。
プロの処分業者さんはこちらで見積を依頼することもできます。勿論ご自身で探していただくのもOKです。片付けにかかった費用は、実際に売れたときに相殺する形で支払う場合が多いです。
だから、買い手が見つかる前から、査定をする前から、汗水垂らしてゴミ袋を何百袋も作る必要はないのです。
とはいえ「自分で少しは片付けたい」とき、何から手をつける…?(^_^;)
「業者に丸投げでいいのよ」と言われても、やはりそこは自分の実家。大切なものまで捨てられたら困るし、少しは整理したいですよね。
でも、いざ実家に行くと荷物の多さに思考停止……(わかります。わかりますとも)
そんなときは、この3ステップだけやってみてください。(とりあえず他は全部スルーでOK!としてみてくださいね)
気楽にいきましょう。
ステップ1:まずは「貴重品」の捜索だけと割り切る!
現金、通帳、印鑑、貴金属。そして不動産の「権利証」や固定資産税の通知書。
なずはこれらを見つけ出すことだけを最初のゴールにしましょう。「宝探し」だと思えば、ちょっと気が楽になりませんか(*’ω’*)
ステップ2:アルバムや手紙などの「思い出の品」を避難させる
プロの業者に処分を頼むと、トラックに積まれて一瞬で消えてしまいます。(「こんなの出てきましたが処分で大丈夫ですか?」と確認してくれる業者さんも中にはいますが、皆が皆そうではないです)
あとで後悔しそうな写真や思い出の品だけ、ダンボール1~2箱分だけ「持ち帰ってゆっくり見る用」に確保しておけば、ミッション完了です!(`・ω・´)
ステップ3:ごみの分別は完全スルー!!
何客もあるティーカップセット。殆ど使った形跡のない、大量の客用の食器。箱に入ったままのお中元・お歳暮…( ˘ω˘ )
お母さまが好きだったお料理本、お父さまが好きだった園芸雑誌。すごい昔の広辞苑から、最近の文庫本まで、とにかく大量の書籍。いつのだよ、という盛りだくさんの洋服和服。
安心してください。どこの実家にも必ずと言っていいほど、これらは眠っています。実家とはそういうものです。(主語が大きい)
「これは可燃?不燃??粗大ごみ???」考え出したら心が折れます。
残すもの以外は、極論「すべて処分するもの」です。仕分けなくていいので、そのまま放置しておきましょう。(払い下げられた業者さんが一瞬で片付けてくれます。笑)
後半へ続く…
大きな一枚板の客間机、玄関の木彫りの衝立、珠のれん(木製のビーズカーテン)などなど。今では簡単に手に入らない貴重なものになってしまいました。
かつては本当にどこの家にもあった、あの懐かしい珠のれん。
以前も別のコラムに書いたかもしれませんが、国内製造元はなんと現在わずか一社。
昔ながらの重厚な藤籠の乳母車も、新車をゲットしようとなると、今や国産・職人のハンドメイドによる100万円超の超高級工芸品しか選択肢がありません。(比較的安価な樹脂製のものはあるようですが、それでも数十万円していました)
住宅も同じです。
古い物件に残る味わい深い無垢の柱や職人仕上げの建具は、今ゼロから新品で作ろうとすれば、当時の何倍もの見積が突きつけられるでしょう……そもそも、仕事を受けてくれる職人さん自体がかなり少なくなってしまったはずです。
これが…ロストテクノロジー、ってやつか…( ˘ω˘ )
「今時の人はこんな古い家や家具を喜ばないに違いない」と思い込んでしまう前に。
まずはありのまま、「ウチめっちゃ残置物あるんですけど…大丈夫ってホームページのコラムに書いてましたけど大丈夫なんですよね!?(圧)」と
お電話いただければと思います。
この話はもうちっと続くのです。
たねむら不動産
寺本









